こんにちは、さんかれです!
前回の記事では、AIDMAの法則の最初のAttention(注意)について解説しました。
前回の内容をまとめると…
どれほど素晴らしい商品が並んでいたとしても、商品の存在自体に気づいていなければ、それは商品がないのと同じ。そうならないためにも、商品の並べ方を工夫したり、販促物を使って注意を引き(Attention)、商品を目立たせなければいけない。
今回の記事ではAIDMAの法則の第二段階であるInterest(興味)について詳しく解説していきます。
興味がなければ無視して終わり
商品の存在に気づいてもらったとしても、その商品が買う人間にとって興味のない商品であった場合、存在に気づかなかった時と同様に、商品を無視して通り過ぎられるだけの結果に終わります。つまり、買う人の興味(Interest )を引くことができなければ、最終的に商品を買ってもらうことはできないということです。
買い物をしていると様々な商品が目に入ってきますが、その全ての商品に注目して、足を止めて、買うか買わないかの検討をしたりはしませんよね?楽しい買い物時間とはいえ、限られた時間を有効活用したいので、意識的にも無意識的にも興味のない商品は無視して、多少なりとも興味のある商品だけをゆっくりと手にとって、買うかどうかを検討しますよね?
このことを販売する側の視点で考えると、販売においては商品の存在を知らせること(Attention)に次いで、商品に興味(Interest)を持ってもらうことが重要だとわかるでしょう。
商品に興味を持ってもらうためには
では、どうすれば、お客さんは商品に興味を持ってくれるのでしょう?
結論を言うと、商品にキャッチコピーを用意しましょう。
キャッチコピーとは、パッと見るだけで商品に興味を持たせることができる文章です。
商品の魅力を伝えれば伝えるほど、当然商品に興味を持ってもらえる確率は高くなるでしょうが、商品に興味がない状態で、その商品についての情報全てを得ようとするでしょうか?
答えはNOだと思います。先ほど言った通り、人の買い物時間には限りがあり、目に入った全ての商品で、コレは欲しいか欲しくないかといった検討をしてはいられません。ですので、もし商品と一緒に説明書のような商品の魅力を余すことなく書いた文章が添えられていたとしても、その全てを読むことは中々ないでしょう。
一方『パッ』と一瞬で確認できるキャッチコピーで興味が湧けば、さらに詳しい商品情報を得ようとしてくれるはずです。
キャッチコピーの作り方
①商品の特徴とターゲットを確認する
予め断っておきますが、誰に対しても必ず興味をひけるようなキャッチコピーは存在しません。趣味嗜好が人によって異なるからです。ある人にとっては興味深い商品でも、別の誰かにとっては全く興味がわかない商品だったりするものです。
ですので、キャッチコピーを作る際には、
・売りたい商品がどのような商品なのか
・どんな人に買ってもらいたいのか(どんな人が買いそうか)
という2点をハッキリさせておくことが重要になってきます。
キャッチコピー作りにおいて重要なのは、万人の心に刺さる文章を書くことではなく、少人数でもその商品を買ってもらいたい人(買ってくれそうな人)の心に刺さる文章を作ることです。
興味が全くない人に、興味を持たせるのではなく、買う人の心の中に眠っているその商品への興味を掘り起こすようなイメージだと思ってください。
商品を買ってもらえるかどうかは、ゼロからその商品への興味を持たせらるかどうかではなく、厳密には、買う人が心の中に潜在的に持っている、その商品への興味を、気づかせられるかどうかということです。
そのためにも、売りたい商品にはどんな特徴があって、どのようなお客さんをターゲットにして作られたのかを理解する必要があるのです。
②心理効果を利用して言葉を選ぶ
続いて、①で得た情報をもとに実際に言葉を選びます。
先述した通り、キャッチコピーとは、パッと見て興味を惹くための文章ですので、長々とした文章は不要です。『安い!うまい!早い!』のようなパッと読める短い文章が理想的です。
また、如何にしてターゲットとなるお客さんにその商品に興味を持ってもらうかということも重要です。
そこで利用したいのが、このブログのテーマでもある心理学や心理効果と呼ばれるものたちです。
人間がどのような言葉に反応したり、興味を持ちやすいのかを理解しておけば、ただ漠然と考えるよりも、ずっと効果的な言葉選びをすることができるはずです。
この段階において、活用可能な心理効果としては、以下のものが挙げられます。
カクテルパーティー効果、バンドワゴン効果、現状維持バイアス、ツァイガルニク効果、カリギュラ効果、滑り台効果
これらの心理効果については、別の記事で詳しく紹介していく予定です。
でも、こうした文章をゼロから考えるのってものすごく時間と労力がかかるんじゃないか?素人の自分にそんなの作れるのだろうか?そんな疑問が湧いてきませんか?
安心してください。必ずしも毎回ゼロから考える必要はないんです。
最初のうちは、すでにある世の中にあるキャッチコピーを真似して、中身を今自分の売りたい商品に当てはめてアレンジするといいと思います。
キャッチコピーを販促物に組みこむ
せっかく作ったキャッチコピーも脳内にとどめていては意味がありません。
商品と一緒にできる限り人目につくところに大きな字で掲示しましょう。
小売店ならポスターやコトPOP、ネットショップならサムネイルなどに組み込むのもいいでしょう。Attention(注意)を引くために用意した販促物の中に組み込むのも非常に有効です。
まとめ
商品の存在に気づいても、興味がなければ無視されてしまう。
商品に興味を持てば、その商品の魅力を細かいところまで伝えることができるので、実際に購入してもらえる確率が上がる。
無視されるのを避けるためにも、心理効果を利用した興味を惹くキャッチコピーを用意して、商品と一緒に大きく掲示しよう!